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<沖縄移住 ライフスタイル>Real Estate Okinawa 移住者・カフェレストラン店舗として人気の「外人住宅」の購入について

更新日時: 2021.2.18

沖縄で人気の外人住宅について

※現在の米軍賃貸建物いわゆる「米賃(べいちん)」とは違います

-外人住宅の歴史-

<米軍アジア戦略拠点としての米軍軍人、家族のための沖縄住居>

沖縄移住者、また移住者のカフェ起業物件としても人気の外人住宅は、1945年のは敗戦後、沖縄が本土とは違い米軍の施政権下(貨幣はドル、道路は右側通行など)1950年に始まる朝鮮戦争、1960年のベトナム戦争で多くの米兵が沖縄に配属、転属された頃から日本復帰までに在日米軍の軍人やその家族のために建設された米軍ハウスの通称です。

まさに敗戦後沖縄が米ソ冷戦下における米軍の太平洋拠点となり、米軍基地反対などの暴動も起きた沖縄県民にとっては非常に複雑な時期です。

<憧れの米軍軍人家族の生活と外人住宅>

その当時沖縄の建物は今でも見かけることができる木造建物がほとんどでしたが、米軍基地と民間人住む境界のフェンス越しに見る青々と広がる芝生の上に立つ白いコンクリートの建物は沖縄の人々にとってはある意味憧れの存在でした。

ビックバンドのジャズ、ハリウッド映画、庭の芝生BBQ、パーティー、クリスマスなどまさに日本人が憧れた生活、世界観がそこには存在していました。

<復帰後も増え続ける外人住宅>

1972年の沖縄本土復帰返還後は、この外人住宅も民間にも貸し出されたり、売買をされるようにもなり、その後は、沖縄在住者、沖縄移住者に少しずつ人気が出てきて2010年頃の沖縄カフェブームで一気にこの外人住宅の人気が高まりました。

-外人住宅の構造について-

<コンクリートとブロックの混構造>

1950年頃に建設された外人住宅の構造は、屋根はコンクリートスラブのフラットルーフ、壁は、鉄筋とコンクリートブロック造の混構造(組構造)でした。

今では沖縄ではRC造の民間住宅も多くなりましたが当時の沖縄の建物の多くが木造赤瓦、木造セメント瓦だったのでコンクリート、ブロック、鉄筋の確保から設計に至るまで初期に米軍が建てた外人住宅を見様見まねで作った言われています。当初は米軍の指揮指示での建設でしたが地元の建設業者でも多くの外人住宅の建設を手がけることで技術レベルは大きく向上しました。

<築50年の歴史>

築年数は50年を経過している建物も多く、躯体、設備などかなり老朽化が進んでいることが多くそのまま使用できる建物は少なくほぼ、リノベーションが必要です。

<構造を変えるリノベーション不可>

当然、今現在の建築基準法には適合せずもちろん耐震基準も満たしていないので、建物の構造など変更することはできないため、躯体(建物のコンクリート、ブロック部分など)にヒビや鉄筋などがむき出しになってしまっている建物などは修復が困難な建物も多くあります。

-ここが人気の理由1 外人住宅が多く集まるエリア-

基地内にも多くの外人住宅が建てられましたが、終戦後は、基地内に住居を建てられないほど住居が不足していたため、基地からのアクセス良く、オーシャンビューなどロケーションがいいエリアに集中して建てられました。

・浦添市港川エリア(キャンプキンザー)

・北中城エリア(キャンプフォスター・在沖米海兵隊基地司令部)

・宜野湾市大山エリア(普天間基地)

・北谷エリア(キャンプフォスター、嘉手納)

・沖縄市高原エリア(泡瀬通信基地)

・うるま市石川エリア

・読谷村楚辺エリア(トリイステーション)

などの米軍基地の周囲、南部から中部に多くみられます

まさに、今沖縄で人気のカフェ、セレクトショップ、アパレル、レストランなどが集まる人気エリアと重なります。

-ここが人気の理由 2 外人住宅のレイアウトと設備について-

平均的な外人住宅のスペックです。とてもシンプルな構造、レイアウトです。

・建物 平屋建て

・敷地面積 約300㎡

・建物面積 約100㎡

・3Bed Room キッチン、リビング、バス、ユーティリティールーム(メイド用の部屋)

日本の90㎝刻みのスケールとは違うため間取りが広く、シンプルな造りの外人住宅は、使う人が自分の好みでカスタマイズできるのが魅力です。

50年前の建物レイアウトとは言え、敷地面積100坪、建坪33坪は、今の日本の平均的な戸建の敷地面積、建物面積からしても理想のレイアウトです。

私も以前北谷エリアの外人住宅を賃貸し、自ら4ヵ月ぐらいペンキ、床張り替えなどDIYした経験もあります。(沖縄の築90年の木造赤瓦古民家も自らリノベーションしましたが、それに比べるとかなり楽(笑))まさに、アメリカに住んでいる感覚を味わうことができました。

移住者の友人は、本島中部に持つマンションとは別に週末のBBQ用セカンドハウスとして購入、友人自ら週末DIYを楽しみながら東京ではなかなかできない週末ライフスタイルを送っています。

-外人住宅の売買 権利関係について-

<多くは借地物件>

外人住宅も賃貸は比較的物件として出やすいのですが、なかなか出ないのが売買物件。出ても土地「借地」の物件が多く、土地「所有権」物件が出ることは非常に稀です。

土地の所有権物件がなかなか出ないために借地物件でも購入する方も多くいますが、名義変更料を支払い旧借地法での借地契約で30年更新なのか、平成4年に施行された借地借家法による「借地」の2種類の借地権に分かれます。

購入希望の物件が借地権の場合、旧借地法、新普通借地法なのかによっていつまで自分が自由に購入物件を使えるのか、建物のリノベーションにいくらまでかけられるのかなど十分に検討する必要があります。

ご購入お問い合わせは Villa スタッフまで。

Takeshi

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